
原価の3倍が適正価格って聞いたけど…
ハンドメイド作品の価格設定は、原価の3倍が相場といいますよね。
でも実際に原価の3倍で計算すると、高過ぎる…なんてことありませんか?

絶対売れない…って金額になりますよね。
この記事では、原価3倍ではなく…
ハンドメイド作品の価格の付け方を詳しく解説します。
ハンドメイド作品の販売をこれから始める方向けの簡単な方法ですよ。
ハンドメイド作品の価格って?
ハンドメイド作品を販売するとなるとまず考えなくてはいけないのが「価格」です。
内訳としてはこんな感じ。
・材料費
・材料を入手するための交通費や送料
・作品を制作するための水道光熱費や道具代
・試作品の費用
・ラッピングや梱包の費用
・人件費
・ショップカードやフライヤーの印刷代
これら全てを「原価」といいます。
原価に「利益」や「販売手数料」「送料」をプラスした金額がハンドメイド作品の販売価格になります。

つまり販売価格から送料や販売手数料、原価を引いた金額が「利益」ということですね。
ハンドメイド作品の価格の付け方
内訳が分かったところで、実際の価格の付け方を見ていきましょう。
重要なポイントは2つ。
①原価の全てを反映はしない
②人件費はしっかり入れる
ポイントを押さえて、赤字にならないような価格で販売開始を成功させましょう。

もちろん最初から原価をしっかり反映させた価格でもOKですよ、売れるのであれば…
例として、「ビーズ刺繍のイヤリング」で計算してみました。


少しビーズの縫い目が荒いですが、クマのパーツも樹脂粘土で作りました!
このイヤリングの価格を計算するとこちら。
材料費・・・ビーズ、樹脂粘土、フェルト、金具(150円)
ラッピングや梱包の費用・・・台紙、発送用の段ボール、OPP袋(50円)
人件費・・・作業時間×1000円(60分1000円)
ショップカードやフライヤーの印刷代・・・ショップカード代(20円)
合計金額・・・1220円
交通費や水道光熱費、消耗品ではない道具代や試作品の費用など…
いずれは原価へ反映させた方が良いものですが、販売開始時は売れることを優先しましょう。

「売れる」という経験を積むことが、ハンドメイド作家として活動を継続するためには何より重要なので。
全ての原価を足した金額に、販売手数料や送料を足すことで販売価格を決めることができます。
さらに利益分を足すことで、売上から利益を得ることができるようになります。
最初は人件費を利益として考え、無理に利益を出そうとしなくても大丈夫です。
ハンドメイド作品の価格は変動ありきでOK
価格の付け方を決定したら、自分の作品に価格を付けてみましょう。

制作時間を測定したり、1作品辺りの材料費を計算したり、お店屋さんごっこのようでどこか楽しいですよね。
ハンドメイド作品の価格は変動ありきで考えることも重要です。
業者へ依頼している印刷費用の値上げや、材料費の高騰の他にも、自分自身の人件費についても定期的に見直していきましょう。
価格変動はお客様にとってマイナスな部分もありますが、それはどの作家も同様です。
経済的にも無理なく、作家活動を続けられるよう日々価格について考えましょう。

しっかり利益の出る金額で販売できた時は、一人前になれたような気がして誇らしかったのを今でも覚えています。

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