クラフトボードってお取引でNGなの?
「段ボール」と似ているため、誤解されやすいのですが「クラフトボード」は全くの別物であることをご存知でしょうか?
「お取引NG」と言われる理由や対処法も合わせて解説していきます。
誤解し易いのですが、発送後に思わぬトラブルを生んでしまう危険性もあります。
他にも似ている梱包材を画像と合わせてまとめていますので、この記事を読んでお取引の梱包についての疑問をスッキリ解決していきましょう。
「mercari」などのフリマアプリでも使える知識なので、知っておいて損はないですよ。
「梱包」って何?「梱包材」とは?
そもそも「梱包」とは何を意味するのでしょうか。
一般的に梱包とは、荷物を輸送に適した形で包む行為、またはその状態のことを言います。
同じような意味では「輸送包装」と呼ばれることもあり、梱包において最重要事項は輸送のために行うという点です。
包装やラッピングという意味ではないのですね…
また、梱包材は基本的には新品を使用します。
再利用する場合には、リサイクル品を使用する可能性があるということを記載しておくと、トラブルを事前に避けられます。
間違いやすい梱包材を解説!
梱包初心者が間違いやすい似ている梱包材を解説します。
X(Twitter)を利用したお取引では、DMで指定されることも多々あるので梱包材の名称を間違えないようにしましょう。
「クラフトボード」と「段ボール」
まずはお取引でトラブルになる確率No.1の「クラフトボード」と「段ボール」の違いです。
「段ボール」とは?
一般的にも多く流通している「段ボール」と呼ばれる多層構造の紙製梱包材です。
お品物の折れを防止する強度としても申し分なく、カッターやはさみなどでもカットすることが出来るため重宝します。
段ボール箱をそのままカットしても問題はありませんが、色移りを防止するために印刷面を外側にする等の配慮が必要です。
底面部分など比較的汚れている可能性の高い部分は避けた方が良いかと思います。
最近では板材をダイソーやセリアなどの100均でも購入することが出来ます。
商品によって様々ではありますが、方眼紙のようにマス目の入っているものなどもあり、使用し易いのでおすすめです。
「クラフトボード」とは?
フリマアプリの流通に伴い、見掛けることの多くなった「発送用クラフトボード」と呼ばれる規格サイズにカットされた紙製の梱包材です。
商品にもよって多少は異なりますが、段ボールと比較すると枚数が多く入っているものも多数ありコストパフォーマンス的には優れているイメージです。
しかし、実際の強度とすると残念ながら段ボールには劣ります。
あまり補強が必要のない製品に保険程度のお気持ちで梱包するには優秀ですが、折れ防止として使用するには些か不安が残ります。
2枚重ねて3枚重ねて、といった使用用途もありますが重量が増してしまうことや、お相手によってはクラフトボード自体をNGとしている方もいらっしゃいますのでお取引の際には事前に確認が必要です。
とはいえ、段ボールと同じという認識の方が多いような気もしています…
「プチプチ」と「クッションシート」
キーホルダーや缶バッジなど、表面に傷がついてしまうことを防止したい場合や、陶器などで割れてしまう可能性のあるお品物を梱包する際に使用する緩衝材。
緩衝材の中でも有名な「プチプチ」と似ている「クッションシート」について見ていきましょう。
「プチプチ」とは?
正式名称は「気泡緩衝材」ですが、メーカーによって「エアパッキン」「エアークッション」「エアーキャップ」など様々な名前で販売されています。
個人間のお取引においては「プチプチ」と呼ばれることが多いイメージです。
シートタイプやロールタイプの他に、最近では袋タイプと呼ばれるものもダイソーやセリアなど100均を中心に販売されています。
サイズによっては袋とじテープの付属しているものもあり、手軽に梱包が出来ます。
お取引などでは「プチプチ2重」など指定有りの場合もありますが、その際は2周目を重ねて巻くことで対応しましょう。
凹凸面の裏表については、度々議論されますが…
正式には凸面がお品物の逆側になります。
お品物にプチプチの痕が残らないように配慮された設計ですが、お品物自体をOPP袋に入れてプチプチを巻くことが一般的なので、逆面でもそれほど問題はないでしょう。
「クッションシート」とは?
「緩衝シート」と呼ばれる梱包材の1種です。
文字だけでは前述のプチプチと同じように感じますが、別物ですので注意が必要です。
緩衝材としての役割は同じですが、気泡を含まない分プチプチよりも薄いものが多いです。
厚さ制限のある発送方法や、サイズによって大きく輸送費の変わってしまうお品物の梱包に適しています。
緩衝材の指定なしのお取引では問題ありませんが、プチプチを使用する約束のお取引でクッションシートを使用してしまうことはNGです。
どうしても使用したい場合は、その旨を記載し、お相手に応じて2重3重と重ねて使用することをおすすめします。
「硬質ケース」と「軟質ケース」
ステッカーやポストカード、トレーディングカードなど紙類を折れることなく輸送するために使用するクリア素材のケースとして認知されている「硬質ケース」や「軟質ケース」の違いもしっかり理解しておきましょう。
最近ではフチが少ないタイプも登場しているので、誤解なきようご注意を。
「硬質ケース」とは?
「硬質ケースデコ」で一役有名になった「硬質ケース」ですが、こちらも立派な梱包材の1種です。
ダイソーやセリアなどの100均で手軽に購入することが可能で、サイズ展開も豊富です。
梱包したいお品物によって必要なサイズが異なる梱包材ですが、硬質ケースも多数のグッズ同様にB6やA5などの規格サイズが採用されています。
ただし、カードやステッカーなどを梱包する際には梱包作業時や輸送中の擦れ傷を防止するため、グッズを直接入れるのではなくOPP袋を使用しましょう。
グッズ同士を重ねてOPP袋へ入れるのも、お相手によってはNGだったりします。
「軟質ケース」とは?
形状としては似ている「軟質ケース」ですが、折れを防止する能力が低いので、間違えて使用しないようにしましょう。
最近販売されたフチが少ないタイプの硬質ケースも、軽量化のためか標準品よりも薄いものが多いので注意が必要です。
「OPP袋」と「ビニール袋」
傷や割れ、折れなどを防ぐ梱包に重ねて使用し、お品物の水濡れを防止するビニール素材の袋類ですが、お取引で使用するのはほとんど全てが「OPP袋」と呼ばれるものです。
ダイソーなどの100均で様々なサイズが購入出来ますので、お取引するグッズに合わせて揃えていくのも楽しいですよ。
「OPP袋」とは?
水濡れ防止の代表である「OPP袋」は、製品を擦れ傷などから保護する目的にも使用されます。
ステッカーやポストカード、缶バッジなどのグッズを一旦は全てサイズの合ったOPP袋へ入れるという方も多く存在します。
B4やA4など規格サイズのものや、開封口に糊の付いた便利なものやマチのあるものまで様々です。
OPP袋内での揺れや過度な擦れを防ぐため、グッズを入れる際には余白の出ないぴったりとしたサイズがおすすめです。
水濡れ防止に使用する際には、緩衝材や折れ防止を施したお品物をそのまま少し余裕のあるサイズのOPP袋へ入れます。
開封口から水が浸入してしまうのを防ぐためにしっかりと封をします。
糊付きのものだと、閉じるだけなのでとても便利です。
多種多様なテープ類
梱包材同士を固定したり、開封口を閉じたりと梱包を行う上で必要不可欠なテープ類にも様々な種類があります。
輸送中に剥がれないことや水濡れなどを防止するといった目的の他にも、お相手が開封し易いといった点も考慮して適切なものを選びましょう。
「セロハンテープ」
テープと聞いてまず思い浮かべる方が多い「セロハンテープ」は、梱包においても使用する方が多いのではないでしょうか。
OPP袋や封筒の封しをしたりと便利なセロハンテープですが、紙製の媒体などで糊と併用することが可能な場合は併用することをおすすめします。
セロハンテープの端から水分が入ると、剥がれてしまうことが稀にあります。
「OPPテープ」
見た目的にはセロハンテープと変わらないOPPテープですが、セロハンテープとの違いは様々なサイズがある点と粘着力です。
外箱の封しや、重量のあるお品物を梱包する際に適していますが、高い粘着力は開封時にも発揮されてしまいますので注意が必要です。
「ガムテープ」
梱包用に作られているといっても過言ではない梱包材の代名詞です。
剝がれないことを目的とし作られており、粘着面には乾燥させた糊が付いています。
重量の掛かる外箱底面の封しなどに重宝しますが、剥がした後が残ってしまい易いという欠点もありますのでその点は注意が必要です。
「クラフトテープ」
色味や大きさから「ガムテープ」と勘違いし易いのですが、「クラフトテープ」は紙製で粘着力もガムテープと比較するとかなり弱めです。
剝がし跡が残りにくいのは、使用状況によってはメリットですが外箱の封し等にはあまり適していません。
「マスキングテープ」
主に紙製でイラスト入りのものやカラフルなものがたくさん販売されている「マスキングテープ」も、使用用途は限られますが立派な梱包材の1種です。
粘着力が弱く、綺麗に剥がせる材質や可愛らしいデザインを利用することでお取引に重宝します。
粘着力は前述の通り弱いので、封筒や外箱の封しには使用出来ません。
マスキングテープの使用用途でおすすめなのは、確実に剥がす箇所の固定です。
確実に剝がす箇所とは、折れを防止するために使用する段ボールシートとグッズの入ったOPP袋の輸送中のズレを防ぐための固定や、グッズ同士の固定などが一般的です。
輸送中の振動に耐える程度の粘着力で十分な箇所では、剥がし跡の残らないマスキングテープはグッズを傷める可能性が低くお相手にも親切です。
お相手によってはキャラクターイラストや柄物を使って欲しくないという方もいますので、臨機応変に…
「養生テープ」
「マスキングテープ」と同程度の粘着力を持つ「養生テープ」ですが、マスキングテープと異なる点は材質です。
紙製で水分に弱いマスキングテープに対し、ポリエチレンなどを主原料とする養生テープは水気に耐性があります。
完全に防水かと言われるとそれ程ではありません。
マスキングテープ同様に輸送後に剥がす可能性の高い箇所への使用が一般的です。
最近ではマスキングテープと並びグッズ化の多い製品なので、お気に入りを見つけるのも梱包作業が楽しくなるのでおすすめです。
もう「クラフトボードとは?」なんて聞かない!
さて今回は一般的に使用される梱包材を、梱包例とともにご紹介しました。
似たような製品名や用途が多い梱包材ですが…
しっかり理解していないと思わぬトラブルへ繋がることもないとは言い切れません。
梱包材や梱包方法について正しい知識を身に着け、スムーズにお取引を行えたらお互いに気持ちが良いですよね。
お品物を傷つけないだけでなく、お相手のことを考えた素敵な梱包を身に着けたいです。
でも実際は予算との戦いだったりします。
お取引を初めたばかりの頃は、梱包材を一式揃えるだけでも結構なコストになってしまいますよね…
「推し」のために必死に仕事をしてもまだ足りない分の予算は、副業で補填するのがおすすめです。
グッズお取引に夢中になれる私と同じくオタクな方にはブログの収益化がぴったりですよ。
「好き」をお金に変えて、さらに「推し」へと投資しましょう。
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